兵庫の山の谷にある

工房&雑貨屋Cieloのブログ


カラムシと茜、そして23年前の記憶

Cielo

ナチュラルで心地よい 手しごとのお店です。 ちょっと可愛い ちょっと特別なひとときをお届けします。

昨日は、古民家工房で草木染めの講習を行いました。

気軽なワークショップではなく、本格的な「講座」です。 

今後は皆さんがそれぞれ講師として活躍される予定なんですよ♪   


今回使った植物は「カラムシ」と「茜」。 

「カラムシ」はこの辺ではどこにでも生えていて大きくなるため、

ちょっとした“嫌われ者”ですが… 

私はラミー(苧麻)としての価値を感じているので、

刈らずに大切に育てています。 

染めにも使えるし、茎は繊維にもなります。

そんなカラムシを煮ると、

なんともおいしそうな香りがしてきます。

食べられるそうですが、まだ挑戦したことはありません(笑)   

煮出すと黄色の染め液ができ、媒染によって色が変化します。


無媒染・ミョウバン媒染・鉄媒染の3種類で、それぞれ違った表情の色が楽しめます。   

毛糸を染めたものは、 左がカラムシ染め、右が茜染め。 

どちらも左から順に、無媒染・ミョウバン媒染・鉄媒染です。 


綿素材の糸とバッグは、それぞれミョウバンで媒染しました。   


茜を染めながら、ふとCIELOを始めた頃を思い出しました。 

23年前、初めて草木染めをした素材が「茜」でした。 

あのときと同じ香りに包まれ、懐かしさで胸が熱くなりました。 

何度も茜で染めてきたけれど、今回の茜が当時の記憶とぴたりと重なったのかもしれません。   


改めて、この土地で―― 

山の上で、木々に囲まれながら染めをできることのありがたさを感じました。 

「ここ(神河町)に来てよかったな」と、心から思いました。   

講習では「教える側」ではありますが、 

いつも皆さんから新しい気づきや学びをいただいています。 

昨日は、そんなことを改めて実感した一日でした。


読んでくださってありがとうございました。


CIELO yuming

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