昨日は、古民家工房で草木染めの講習を行いました。
気軽なワークショップではなく、本格的な「講座」です。
今後は皆さんがそれぞれ講師として活躍される予定なんですよ♪
今回使った植物は「カラムシ」と「茜」。
「カラムシ」はこの辺ではどこにでも生えていて大きくなるため、
ちょっとした“嫌われ者”ですが…
私はラミー(苧麻)としての価値を感じているので、
刈らずに大切に育てています。
染めにも使えるし、茎は繊維にもなります。
そんなカラムシを煮ると、
なんともおいしそうな香りがしてきます。
食べられるそうですが、まだ挑戦したことはありません(笑)
煮出すと黄色の染め液ができ、媒染によって色が変化します。
無媒染・ミョウバン媒染・鉄媒染の3種類で、それぞれ違った表情の色が楽しめます。
毛糸を染めたものは、 左がカラムシ染め、右が茜染め。
どちらも左から順に、無媒染・ミョウバン媒染・鉄媒染です。
綿素材の糸とバッグは、それぞれミョウバンで媒染しました。
茜を染めながら、ふとCIELOを始めた頃を思い出しました。
23年前、初めて草木染めをした素材が「茜」でした。
あのときと同じ香りに包まれ、懐かしさで胸が熱くなりました。
何度も茜で染めてきたけれど、今回の茜が当時の記憶とぴたりと重なったのかもしれません。
改めて、この土地で――
山の上で、木々に囲まれながら染めをできることのありがたさを感じました。
「ここ(神河町)に来てよかったな」と、心から思いました。
講習では「教える側」ではありますが、
いつも皆さんから新しい気づきや学びをいただいています。
昨日は、そんなことを改めて実感した一日でした。
読んでくださってありがとうございました。
CIELO yuming